モータ制御開発及び組込み支援ソフトウェア

 ― シミュレーションからROM組み込みまで ―

Simtrol-m:イメージ

CPUボード:KENTAC13600INV

・Simtrol−m とは?

Simtrol−mによる開発手順(従来との比較)

 Simtrol−m(シムトロール・エム)は、モータ制御系/組込み制御系のソフトウェア開発を
サポートします。
 ブロック・ダイアグラムを作成し、シミュレーションを実行し、対応するC言語ソース・コードを
生成します。
 組込み系ソフトウェア開発におけるシミュレーション工程と、
プログラミング言語によるモジュールの開発工程(ROM化処理)を一体化できます。
 工程間のギャップを生じさせることなく、スムーズに開発を進行させることが可能です。
 各処理とデータの整合も自動的に確保されますので、各工程間でのデータの整合を気にする
必要はありません。
 特にモータ制御に関しては、必要な制御要素が関数ライブラリとして搭載されているので
非常に便利です。

 すなわち、ブロック・ダイアグラムによる制御アルゴリズムの設計・構築及び
シミュレーションによるその解析・検証の結果を直接反映させた、C言語ソース・コードを
作成できるので、実機上で改めて制御プログラムを作成する必要がなくなります。
 最近はパソコンと実機(マイコン)の間の通信環境は容易に整いますので、
パソコン上での制御アルゴリズム設計/ソース・コード作成と実機上での動作検証を
同時に進行させることも可能です。
Simtrol−mによる、開発の流れを下図に示します。(上図の一部拡大)
Simtrol−mによる開発手順

●Simtrol−mの具体的な機能には次のものがあります。
@モータ/エンコーダ、PWM、PID制御器など、
   モータ制御要素/組込み制御要素がブロック・ライブラリとして装備されています。

A[エディタ]機能
 −>CRT上に制御システムのブロック・ダイアグラムを構築/編集できます。

B[インタープリタ]機能
 −>制御動作のシミュレーションを実行します。

C[コンパイラ]機能
 −>ブロック・ダイアグラムに対応するC言語ソース・コードを生成し、出力します。

D出力されたC言語ソース・コードをターゲット・ボード用のコンパイラ*に転送し、
 CPUへの実装処理(ROM化)を実施すれば、シミュレーションと同じ制御動作が
 実現します。

* ターゲット・ボード(CPU)対応のコンパイラが別途、必要です。
  (株)ルネサステクノロジ製HEWコンパイラなどの使用をお勧めいたします。

E上記のインタープリタ機能とコンパイラ機能は
 エディタ機能にて作成したブロック・ダイアグラムに基づく機能のため、
 処理データの整合も確実です。各処理は同時に実施できます。

●上記の各機能の関連を、下図に示します。

Simtrol-mの機能


* "Simtrol−m"  は 株式会社 昭和電業社の商標です。
* Simtrol−mは 職業能力開発大学校准教授 高橋 久 先生と協同開発を行ないました。